
以前、あるテレビ番組の「日本一皮の薄いたいやきを探す」という企画で、たいやき ともえ庵を選んでいただいたことがある。その時には”コピー用紙3枚分の厚さ”と表現されていた。
たいやきの皮の厚さを厳密に比べたデータがないので、厳密には言えないが、以前からともえ庵は「日本一皮の薄いたいやき」だと自負している。
薄皮たいやきとして売っている店はたくさんある。たいやきの真ん中、お腹周りを切ってみると、多くの店が薄皮に仕上がっている。でも、たいやきの鼻先から尾の先まで、すべてをミリ単位で仕上げられるのはともえ庵だけだと思っている。
パリッとした皮が美味しいたいやき。
世の中にはいろんなタイプのたいやきがあり、それぞれに美味しさがあるが、ともえ庵の目指すのは、そんなたいやきだ。
皮がパリッとすることで、口当たりが良くなり、甘さ控えめのつぶあんの味がよりダイレクトに楽しめる。さらに、つぶあんがたっぷり入った頭の部分と複雑な形で皮にカリカリとした食感も混じる尾の部分とでは味が変わり、一匹食べる中で味の変化も楽しむことができる。
「たいやきと今川焼(回転焼き、大判焼き)は形が違うだけで味は同じ」とよく言われるが、皮を薄くパリッと焼き上げることで、形が味を変えるのがたいやきだと考えている。
難しいのは、焼きあがったたいやきの皮の厚さは食べてみないとわからないこと。
だから、ともえ庵では皮を薄く仕上げられるように練習し、頭から尾までミリ単位の皮で焼けるようになって、はじめてお客さんにお出しできるレベルだと合格を出している。
でも、それは最低ライン。同じ薄い皮でも焼き上がりの硬さが味の差になるからだ。パリッとしつつもやわらかい皮。薄い皮の次に目指すのはこの仕上げだ。
合格の先の道も思っている以上に遠くに続いている。
反対に、気を抜いてたいやきを焼くとすぐに皮は厚くなってしまう。
外見ではわからないので、知らずにお客さんにお渡ししてしまうことになる。
だから、油断しない性格の人じゃないと焼き手は務まらない。
お客さんのことを考え、少しでも美味しいたいやきを焼き続けたい、そんな人に働いてほしいと思っている。
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