たいやき ともえ庵で働くということ(17) 【ちょっとだけ無理をしてほしい、でもいっぱい無理はしないでほしい】

たいやき ともえ庵では毎月20日に翌月のシフトの希望を聞き、25日に翌月のシフトを固定するようにしている。

予定を預かる訳なので、本当は希望を聞いた次の日にシフトを組んで発表し、空いている日時をお返ししたいのだが、なかなかそうもいかない。
実際にシフトを組もうとすると、人が足りない日や時間が出てきて、その日に出勤を希望していない人に連絡して出るようにしてもらう、というような調整が必要になる。

働いてくれるひとの数をもっと増やせば、希望していない日にお願いすることはなくなる。しかし、そうすると今度は希望するだけの時間数のシフトを確保できなくなる人が出てくる。
希望に対してシフトがすかすかになるか、希望していない日の出勤をお願いされるか、なかなかちょうど良くはならない。

アルバイトとして働くスタッフに希望するのは、「ちょっとだけ無理をしてほしい」ということ。
シフトが埋まらなかったり、誰かが急病になった時に、何もかも放り出して協力してほしいとは思わないが、調整できる用事であれば調整したり、少し長めに働いたりくらいの無理をしてほしいと思う。
無理やり働け、ということではなく、困った時にはお互いに補い合うということだ。皆がその気持ちを持つことで、自分が病気になったり、急な予定が入った時にも助けてもらえる。

一方で「いっぱい無理はしないでほしい」という思いもある。
性格が良いスタッフの場合、店や他の人が困っていると率先して助けてくれるのは有難い。でも、本来なら休みの日を連続して潰して出勤したり、長時間労働になったりして、自分を追い詰め、気持ちが疲れてしまったり、体調を崩したりとなってしまっては元も子もない。

スタッフのことは気に掛けてはいるが、シフトが苦しい時や緊急事態の時には、ついつい頼みやすい人に頼んでしまい、気付かないままひとりに負担が集中するということも起こってしまう。
本当に忙しい時には、悪意はなくても、気づくのが遅くなりやすいからだ。

だからいっぱい無理をせず「ちょっと厳しいです」と伝えてほしい。
その時には必ず調整してそれ以上の無理はさせないようにする。

助け合う気持ちがあるスタッフが、過大な無理をせず長く働いてもらうことが、店にとってもいちばん有難く、良いことなのだから。