遠目で見ると本物のたいやきにしか見えない「リアルたいやきクッション」を作りました。本物のように見えますが、本物と違うのは大きさ、全長40cmもあります。
これだけリアルだと、人を驚かせたり、映える写真を撮ったりと、色々使えます。
■最初は写真を使って「たいやきマスク」を作ろうと考えました
この「リアルたいやきクッション」を作るきっかけは、現在、ツイッターで話題にしていただき、予約待ちが続いている「たいやきマスク」でした。
たいやきの形をしたマスクを作ろうと考え、絵柄をどうするか考えている時に、選択肢のひとつとして本物のたいやきの写真を布にプリントしてマスクにすることを考えました。専用のインクジェットプリンタがあれば、小ロットから布に印刷ができることを知っていたからです。
ただ、残念ながらマスクには不向きなこともありました。ひとつはインクジェットプリンタでの印刷には綿の生地は向かず、化繊になってしまうことです。マスクは綿で作りたかったので、この時点で見送りました。
もうひとつ、「たいやきマスク」は立体マスクがベースになっているのも見送った理由です。立体にするには写真をかなり変形させないと、顔に付けた時にたいやきに見えなくなるからです。リアルな写真を使うと、少しバランスが崩れるだけでかなり不自然に見えるので、マスクには絵柄を使うことにしました。
ただ、布地に本物のたいやきの写真を印刷したものは何かに使えるかもしれないと考え、サンプルだけ発注していました。
■デザイナーさんが手作業で試作してくれました
ある日、「たいやきマスク」の絵柄をお願いしているデザイナーさんから写真が送られてきました。デザイナーさんのお子さんと一緒に写っている実物大のたいやきのぬいぐるみです。むちゃくちゃ可愛く、良い感じの写真です。
詳しく尋ねて見ると、サンプルで作った生地を使い、中にウレタンフォームを詰めて作ったとのこと。中のウレタンフォームをたいやきの形にカットして詰めることで、本物のたいやきのように仕上がっていました。デザイナーさんは職場や家庭にこのぬいぐるみを仕掛け、何人もの人が本物と間違って手に取ったそうです。このクオリティなら確かに納得できます。
ただ、この実物大のたいやきはほとんど使い道がありません。マウスを使う手首を乗せるクッションなどの用途も考えてみましたが、かなり無理があります。ものは確かに楽しいのですが、コストをかけて作っても商品にはならないと思いました。
■どうせなら大きくしました
そこで、思いっきり大きくしてクッションにすることを思いつきました。全長40cmです。実物のたいやきと同じ形にするため、厚さは3cmにしました。
試作してみると予想以上に大きく迫力があるものになりました。周りの人に見せると、誰もが驚き、興味を持ちます。そして皆さん嬉しそうに写真を撮るのです。
これは面白い、ということで商品化を決めました。
■大きさ以外は本物のたいやきにしか見えません
写真を見ていただけるとわかると思いますが、本当にリアルです。クッションの表面はたいやきの写真なので平面なのですが、見た目には凹凸があるように感じます。試作品ができた時に外に持ち歩いた時に何人もの人から「それ、食べられるのですか」と尋ねられたくらいです。
ですから、「リアルたいやきクッション」のことを知らない人に見せたり、プレゼントとして差し上げると、かなり面白い反応をしていただけます。
また、製品写真を撮る際に感じたのですが、どんな風に撮影してもかなりインパクトがある写真になります。現在、たいやき ともえ庵が運営するたいやき雑貨の販売サイト「食べられないたいやき屋」のトップ写真をこの「リアルたいやきクッション」にしているのもインパクトのある画力(えぢから)が理由です。
余談ですが、本物のたいやきにはこの「リアルたいやきクッション」より大きなものもあります。知る限り、世界一大きなたい焼きは静岡市の「丸子峠鯛焼き屋」さんです。時々テレビでも紹介されていますが、体長60cmという巨大サイズです。特注の型を使って時間をかけて焼くため予約販売だそうです。
なお、世界一小さいたいやきは、おそらく当店が以前に挑戦したものだと思います。詳しくはブログ記事「世界一小さいたいやきを焼いてみた!」をご覧ください。
また、当店ではたいやきとは別物と考えてるのですが、以前の『ロケットニュース21』の記事「たい焼きの概念を覆す! 日本一薄い『たい焼きの開き』が極薄すぎて猛烈にビビった!!」では世界一薄いたいやきとして「たいやきの開き」をご紹介いただいています。
■クッションとしても良い感じです
さて話を戻します。「リアルたいやきクッション」の中身は最近の寝具マットや枕などにも使われている低反発ウレタンです。なので、クッションとしてもかなり良い感じ。座席に置いてもいいですし、居眠りの枕にしても気持ちよく寝ることができます。
縫製もしっかりしているので、子供が手荒く扱っても簡単に破けたりほつれたりすることはありません。あくまでもクッションとしての常識の範囲内の話ですが・・。
■お使いになる際の注意
いわゆる“映え”る写真を撮るのにも最適なこの「リアルたいやきクッション」ですが、写真を撮る際には注意していただきたいことがあります。このクッションだけの写真を撮らないようにしていただきたいのです。
クッションを単体で写真に撮ると、普通のたいやきをアップで撮影したようにしか見えず、何も面白くない写真なってしまうからです。人が抱えたり、大きさのわかる他のものと一緒に並べたりして写真を撮るようにしてください。
■けっこう手間をかけて作っています
以前に「たいやきマスク」について、けっこう手間をかけて作っていると紹介したことがありますが、この「リアルたいやきクッション」にもかなり手間をかけています。
表面はポリエステル生地にひとつひとつ、ともえ庵のたいやきの写真を布用のインクジェットプリンタで印刷しています。実はそれだけだと厚みが出ないので、写真を加工してたいやきの縁、バリの部分をかなり広くとり、立体になった時の側面部分を作り出しています。
また、中身の低反発ウレタンはひとつひとつ手作業で切り出しています。外側の生地を縫製し、ビーズ等の中身を詰めてもきれいなたいやきの形に仕上がりません。型紙を使って低反発ウレタンをたいやきの形に切り出して、ギリギリに詰めることで、リアルなたいやきの姿形ができるのです。
大量生産するなら抜型を使って一気にウレタンを抜くこともできるのですが、さすがにそれほどの数は作れないので今は手作業です。ここが一番手間のかかる作業になります。
そして切り出したたいやき形の低反発ウレタンを縫製した生地に詰め、目立たないように閉じて完成です。
■現在、「食べられないたいやき屋」で発売中、告知する前に売り切れたので予約を受け付けています
この「リアルたいやきクッション」は現在、たいやき ともえ庵が運営するたいやき雑貨の販売サイト「食べられないたいやき屋」で販売中です。
実はサイト開設早々、まだ「リアルたいやきクッション」については告知もしてないうちに最初の在庫分が売れてしまったので、現在(2020年8月2日)は予約の受付のみになっています。
間違いなく他にはない、インパクト抜群の「リアルたいやきクッション」です。
よろしくお願いします。
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