たいやき ともえ庵で働くということ(19) 【何もできない人でいい】

たいやき ともえ庵では、必ずしも何かができるひとを求めている訳ではない。
もちろん、個人の経歴やスキルで評価できることは評価する。菓子や料理の仕事経験がある人はプラスに評価する。しかし、そうした経験がないことをマイナスに評価することはない。

ともえ庵で出している一丁焼のたいやきはかなり珍しいものだ。たいやき好きな人からは「天然もののたいやき」とも呼ばれる一丁焼の店は全国で140軒程度しかなく、ともえ庵はその中でもかなり特殊な焼き方をしている。

だから、菓子製造や料理経験がなくても、仕事の中心であるたいやきを焼く技術を身に付けるのは、横一線からのスタートになる。

面接に来る時点では「何もできない」状態で来てくれてもまったく構わない。

ただし「何もしたくない」人には向かない仕事でもある。
できないことでも、興味をもって取り組めば、すぐに身に付くようにサポートできるが、できないことを理由にチャレンジしようとしない人は、小さな店なので、居場所がなくなってしまう。

とはいえ、高いハードルになる話ではない。
知らなかったことを知る、
やったことがないことに挑戦する、
できなかったことができるようになる、
これらは、たいていの場合楽しいことだ。

ましてや、比較的短期間でその結果を示せる、つまりお客さんにお出しして美味しいと喜んでもらえるのだから、楽しさだけでなく達成感ややりがいまで付いてくる。

「何もできないけど、何かやってみたい」と思って来てくれるなら、十分選考対象だ。
そして、「何もできないけど、何でもやってみたい」と本気で考えているなら、ともえ庵にとってその人は優秀な人材だと思っている。


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