たいやき ともえ庵で働くということ(23)【「商店街活性化」をする店】

たいやき ともえ庵は商店街の活性化を目指している。

ただし、商店街で行うイベントや取り組みには決して積極的には参加していない。
商店街の組合には加入して会費を払っているし、「阿佐ヶ谷七夕まつり」ではハリボテを作り、かき氷を少しお得な価格で提供しているが、あとは商店街の商品券を使えるようにしたり、電子マネーのキャンペーンに参加したりしている程度。他の催しには参加していない。
最低限のことにはつきあうが、あとは店が儲かりそうなことだけ参加するというスタンスだ。

それでも商店街の活性化を目指している、と言い切るのは、お客さんを呼べる店の存在こそが、真に商店街を活性化すると信じているからだ。

イベントや催しはせいぜい数日間。5日間連続で行う七夕まつりは確かにすごいが、逆に言えば1年のうち360日は七夕まつりではない日だ。
その日常の日々にお客さんを確実に呼ぶことができる店があり、それが増えることなしには商店街の活性化はあり得ない。
そして、できれば他の地域にない魅力ある店であれば、それが地域の個性にもなるだろう。

店が魅力を増してより多く売り上げることは、どんな取り組みよりも地域の活性化につながる、という信念を持っている。

残念ながら、まだともえ庵は「自分たちが商店街を活性化している」と言えるほどの店ではない。
ただ、目指す方向として明言しても恥ずかしくない程度には、成長できていると思っている。

理想は、ともえ庵がたくさんのお客さんを常時呼べる店になり、ともえ庵から独立した人が店を開いたり、影響を受けた魅力的な店が阿佐ヶ谷に増えることだ。

そんな未来を夢想している。
でも、その未来も、手元のたいやきの品質を落とさないことからしか始まらない。

そんな想いを理解してくれる人と一緒に働きたい。