
少し以前の話。新しく入ったアルバイトスタッフが「できるだけシフトに入れないでください」と要望した。理由は、人に迷惑を掛けたくないからとのこと。
詳しく聞いてみると、彼は新卒でドラッグストアのチェーン店に入社して働いていたらしい。店を運営することは楽しく、やりがいをもって働いていたそうなのだが、どうしても受け入れられなかったのがそのチェーンのオリジナルの健康食品を売ることだった。
工夫して陳列したり、声をかけても売ることができない。本部の指示を達成するには、気持ちの優しいお客さんに強く進めるしかなく、彼も気持ちに蓋をして、常連のお婆さんに買ってもらっていた。
でも、健康食品を売らなければならないのは一度ではない。さらに別のオリジナル商品も入ってくる。結果、なんどもお婆さんに買ってもらっていたそうだ。
クレームになった訳ではない。いつもお婆さんは、孫を見るような優しい気持ちで買ってくれていた。でも、売っている彼の気持ちが壊れ、会社から去ることになった。
「仕事をするのは人に迷惑を押し付けること」その体験から彼はそう思うようになり、生きるために働くのは仕方かざるを得ないが、最小限にしようと思うようになった。
しばらく経ったころ、また彼から相談があった。
「来月からもっとシフトに入れてください」
大丈夫なのかと確認すると、笑顔で返事があった。
「働けば働くほど、人に喜んでもらえる仕事もあることがわかりました。もっと働きたいです!」
その後、彼は歴代でも最速レベルの焼き手に成長し、何年か働いてから田舎に帰るために店を去っていった。
「次もお客さんに喜んでもらえる仕事を探します」という彼の笑顔には、もう迷いは感じられなかった。
ご応募の詳細はこちら
→正社員募集
→アルバイト募集
求人サイト『indeed』からもご応募いただけます。
→indeed 正社員募集
→indeed アルバイト募集
