平成30年豪雨災害の呉市への募金プロジェクトが終わりました(集計、使途報告)

 2018年7月17日(火)~31日(火)の間、実施した被災地の呉市への募金がひとまず終了しました。募金や拡散にご協力いただいたこと、厚く御礼申し上げます。
 それでは、集計結果を報告します。

■取り組みの内容

 この取り組みは7月初頭に発生した豪雨災害により被災された広島県呉市の被災者支援のために行ったものです。詳しくは過去のブログ記事「平成30年7月西日本豪雨災害の被災者支援のため5つのメニューの売上の全額を寄付します」に目的や、どうして呉市を支援するのか、募金の方法などを記載しましたのでご覧になってください。

期間中、呉市に関係する以下の5つのメニューの売上を全額寄付するという仕組みで行いました。

・かき氷(広島大長レモンのかき氷、ラムネのかき氷)

・瓶入り飲料(ラムネ、広島レモネード、げんまい飲料)

■集まった募金

 集まった募金がこちらです。空き瓶を募金容器にして、対象メニューをご注文いただいた際には、お客さん自身にこちらの容器に入れていただくようにしました。そのために、両替用の小銭も用意させていただきました。

「いったん容器に入れたお金には触れない」ということを店のルールにしたので、この段階ではいくら入っているのかわかりません。

■計算上の募金金額

 とは言っても、当店にはPOSシステムが入っています。対象の5つのメニューは「0円」で登録し、注文をいただいた件数はカウントしているので計算上の募金金額を把握することはできます。

 最終日の31日の会計を〆た段階ではの計算上の金額は以下です。

・広島大長レモンのかき氷(700円) 80杯

・ラムネのかき氷(700円)     45杯

・ラムネ(200円)         118本

・広島レモネード(250円)     130本

・げんまい飲料(250円)      43本

 合計すると15万4350円です。

■金額を数える

 ただし、実際にはメニューの金額より余計に募金いただいたお客さんもたくさんいらっしゃいます。ですので、計算上の金額より多少は多くなっているはずです。

 まずはお札から。

 見ると1万円札が一枚入っていました。お釣りは出していないので、かなり余計に募金いただきました。

 容器の中では千円札がいっぱい、と思いきや紙幣はびんの外側に偏るので外見ほどではありません。それでも数えてみると79枚ありました。

 いよいよ小銭です。数えるための道具「エンゲルス」を使って、手作業で数えていきます。

おそらくお家で貯められていた1円玉と5円玉をまとめて募金して下さったのでしょう。おひとりで数百枚の小銭を入れていただいた方もいらっしゃいました。また、募金先を探していたと、500円玉ばかりで2万円以上をまとめて入れていただいた方もいらしゃいました。

なかなか減りません。

「エンゲルス」に入れて50枚ずつカウントしていきます。

 ようやくゴールが見えてきました。

■集計結果

 ということで、集計した結果が以下です。

  ・1円玉   767枚

  ・5円玉   755枚

  ・10円玉   221枚

  ・50円玉     115枚

  ・100円玉  759枚

  ・500円玉  160枚

  ・千円札    79枚

  ・五千円札      0枚

  ・1万円札   1枚

 合計は、25万4382円でした。

 計算上の金額をおよそ10万円上回っています。

 上記のように1万円札を入れてくださった方、貯めていた小銭を入れてくださった方、募金の的口として当店を選んでくださった方。

 また、多くの方が「お釣りはいいから」と募金してくださいました。ポケットの小銭をすべて入れられた方も何人もいらっしゃいました。

 本当に有難うございました。

■映画『この世界の片隅に』のファンの方や監督さんに応援していただきました。

 まったく予想していなかったのですが、呉市を舞台にしたアニメ映画『この世界の片隅に』のファンの方々がこの募金活動を応援してくださいました。

 本当に偶然なのですが、阿佐ヶ谷のミニシアター「ユジク阿佐ヶ谷」さんでこの映画が上映されるタイミングに重なり、映画を見に行くのと同時に呉に募金しようと呼びかけてくださったのです。

 さらに映画の片渕監督も店にお越しになり、ツイッターで募金について広めていただきました。さらには、もともと呉市とのご縁があった当店なので、共通の友人が何人もいることもり、呉市の支援の次の取り組みにご協力いただけることになりました。

■募金先について

 見切り発車で始めた取り組みでしたので、明確に募金先を決めていませんでしたが、現在、呉市役所、もしくはくれ災害ボランティアセンターのどちらかに寄付をするため、詳細を確認しています。

 市が行う支援事業の資金、災害ボランティアの運営、活動資金にするか、義援金になるのか、使途と受け入れ態勢を確認して、有用に使っていただける先に決定させていただきます。

 決定後に改めてお知らせ致します。

■決して十分な取り組みだとは思っていません

 最後に反省です。

 募金してくださった方々、拡散にご協力くださった方々には本当に有難く思っています。集まったお金とそれに込めていただいた気持ちをしっかりとお届けします。

 ですが、ともえ庵では今回の取り組みが十分だったとは思っていません。正直に言いますと、明言はしていませんでしたが心に思っていた金額にはとうてい至りませんでした。また、25万円という金額は、小さな1軒のたいやき店としては頑張った金額だと思いますが、きれいごとではなく絶対額が必要な現状の中では貧弱な金額と言わざるを得ません。

 販売力、知名度、PR力、すべてにおいて当店の力が不足していることを思い知らされました。

 当然ながら災害がないことが一番ですが、いざという時にもっと力になれるよう、店としても成長しなくてはならないと改めて考えました。

 とはいえ、募金をしていただいたのは、お客さんや呉を応援されている方々、店は入り口を作ったにすぎません。

 数多くのご厚意に、改めて御礼申し上げます。

 有難うございました。

【2018年8月11日追記】
募金の集計報告後、当店では地元の阿佐ヶ谷パールセンター商店街が開催する「阿佐ヶ谷七夕まつり」、第二段の募金プロジェクト「すずさんらむねで呉市を応援!」の準備等に追われていましたが、七夕まつりが終わった8月9日に呉市を訪問しました。

新原芳明市長に直接、皆さまからお預かりした募金をお渡しし、呉市の災害復興、被災者支援に役立てていただくようお願いしました。少額の募金の手渡しに快くご面談いただいた市長はじめ市の担当の方々に感謝いたします。

写真左が呉市長、右は「すずさんらむね」の製造元である呉市の中元本店の社長です

また、その際に第二段の「すずさんらむねで呉市を応援!」プロジェクトについても説明し、市とも協力して取り組みを進めることを約束しました。これにより、「すずさんらむねで呉市を応援!」プロジェクトは呉市に公認いただいたことになります。

 できるだけ皆さまのお気持ちをそのままお持ちしようと、いただいた小銭をそのまま持ち込ませていただきましたので、寄付の受取書は市役所で再集計して金額を確認してからになるとのこと。送付していただきましたら、こちらで報告させていただきます。

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